東海道・山陽新幹線で8月、一部の「ひかり」の自由席に弱冷房車が試験導入される。JR東海によると、同新幹線では初めてで、客室内の温度は通常と比べて2度高くするという。
試験導入の期間は8月1~7日と、同18~31日。対象の列車は、東京発岡山行きの「ひかり507号」など上下計10本で、いずれも3号車(自由席)が弱冷房車となる。
東海道・山陽新幹線では通常、客室内の空調は外の気温や混雑の状況などに応じて温度設定をしている。これまで一部の利用客から弱冷房車を求める声が上がっていたといい、「のぞみ」は16両編成のうち自由席が2両しかないため、自由席が5両ある「ひかり」で試験をすることにしたという。
JR東海は「弱冷房車への一定のニーズがあることがわかってきた。更なるサービス向上策として、冷房の温度が通常よりも高い車両を用意した場合のご利用状況を調査するため、試験導入に至った」としている。
対象の列車など、詳細は同社の公式ウェブサイト(https://jr-central.co.jp/)で確認できる。今後は弱冷房車を利用した乗客にアンケートを実施予定で、その結果や利用状況などを踏まえて本格的な導入を検討する。